シールド付きヘルメットを推す5つの理由! メガネサイクリストにも朗報だぞ

ヘルメットにシールド(風防)が付いたシールド付きヘルメット。ちょっとイカツくてガチ勢向けだと敬遠していませんか?

アイウェアなしに紫外線や砂、ほこり、虫、などから目を守り、クリアな視界を保てるシールド。その視野の広さからくる快適さは、一度味わうと戻れなくなるとも!?

メガネサイクリストや、メイク崩れが気になる女性にも見てもらいたい『シールド付きヘルメットのススメ』をどうぞ。

ガチ勢じゃなくてもシールド付きヘルメットはイイ!

シールド付きヘルメットとは、ヘルメットの前方にシールド(風防)が付いたヘルメットのことです。昭和世代なら「ガッチャマン」ぽいヘルメットというと分かっていただけるかもしれませんね(笑)。

……えっ、見た目がイカツくてちょっとかぶりにくいって? ガチの人がかぶるヤツでしょって?

じつはメガネを愛用するサイクリストや、バッチリメイクしたい女性にこそピッタリなんですよ! その理由を説明しましょう。

シールド付きヘルメットをおすすめする5つの理由

理由1 シールドがアイウェアの代わりになる

シールドは風よけのための風防としての役割を果たし、走行中の風圧や砂ぼこり、虫などのほか、紫外線から目を守ってくれます。これは自転車専用のアイウェアと同じ役割で、シールドがアイウェアの代わりになるのです。

つまり、ヘルメットとは別にアイウェアを調達しなくてもよく、予算を抑えることにもつながります。

サイクリストの必須アイテム、アイウェア。プラス数万円の予算が必要になるのが一般的 Image: Kabuto

シールド付きヘルメットが充実しているジャパンブランドのKabuto(カブト)は、標準装備シールドの他、別売りのシールドも用意されています。クリアやミラー系、調光モデルまで選べるので、複数枚そろえておけばさまざまなシーンをカバーすることができます。

ヘルメット用シールドでも調光モデルが用意されている Image: Kabuto

価格も一般的なアイウェアより安めなので、お財布に優しいのがうれしいですね!

理由2 メガネ×アイウェア問題を解消

Image: Kabuto

自転車で走るときは、目の保護のために専用のアイウェアを使うことが推奨されます。

そこで困るのがメガネサイクリストです。いくつか選択肢はあるものの、困った点がつきもの……。

  • コンタクトレンズと通常のアイウェアを組み合わせる

→ 毎日コンタクトレンズをつける人なら問題ないですが、ふだんはメガネという人にとって、サイクリングのたびにコンタクトレンズをつけるのは結構なストレスです。コンタクトレンズはズレたり、走行中の目の乾きで不意に外れてしまうことも。

  • 普段使っているメガネのまま走る

→ メガネは専用アイウェアほど目の保護性能が高くなく、走行中の風を巻き込みやすいという難点が。

  • 度付きサングラスを新調する

→ 度付きサングラスは通常のレンズより重くなりがちで何より高価。シーンに応じて複数枚作るとなると膨大な予算が必要に。

  • クリップオンタイプの度付きレンズを装着する

→ アイウェアの内側にクリップオンの度付きレンズを付けるインナーメガネ式というものも。ただし、アイウェアが対応していなければ付けられません。

シールド付きのヘルメットの中には、メガネをかけた状態で使えることをうたっているものもあります。

例えばカブトでは、現行モデルで複数のシールド付き/シールド対応ヘルメットをラインナップしていますが、いずれもメガネをかけた状態での使用を想定して設計されています。なんてメガネ愛用者に優しいのでしょう!

普段使いのメガネで自転車に乗りたい人には、カブトのシールド付き/シールド対応ヘルメットはおすすめです。

※購入前に試着して確認することをお忘れなく!

後方のライダーがシールド付きヘルメットを着用 Image: Kabuto

▼モデル着用「VITT」

理由3 メイクが崩れにくい

自転車に乗るときに専用のアイウェアを使った方がいい、というのは前述の通りですが、「ノーズパッドが接する鼻のあたりや、テンプルの接する顔の横側のメイク崩れが気になる」という女性も少なくないのではないでしょうか。その問題もシールド付きヘルメットが解消してくれます!

シールドなら鼻や耳まわりなどもフリーになるので、メイクのヨレも気にせず快適サイクリングができますね。

Image: Kabuto

▼モデル着用「REZZA-2」

理由4 目のまわりを広くカバーし、しっかり目を守る

シールドは目の前から側頭部までカバーし、一般的なアイウェアに比べてカバー面積が広い傾向にあります。また、ヘルメットと密着しているので、シールドの内側に風を巻き込みにくいという特徴も。

ヘルメット+アイウェア使用時より、走行中の風や砂ぼこりから目を守る効果が高いといえるでしょう。

理由5 視野が広い

Image: Kabuto

シールドには、アイウェアのようなフレームやノーズパッドがありません。

アイウェアをかけたときには目を動かすとフレームやノーズパッドが視界に入りますが、シールドでは視界を遮るものがなく、視野が広く感じます。

この視野の広さ、一度味わうと普通のアイウェアに戻れなくなるかも?

シールドのデメリットはないの?

ここまでシールド付きヘルメットのおすすめポイントを紹介してきました。では、デメリットはないのでしょうか?

人によってはデメリットと感じられるかも?という点も伝えておきます。

走行中のシールド着脱はちょっとコツが必要かも

Image: Kabuto

たとえばカブトの標準装備のシールドAR-5は、そこそこ厚みがあり、ヘルメットの所定の位置にマグネットでくっついているので、走行中に片手でも簡単に着脱できます。

外すときはシールドの縁を持って引っ張ると簡単に外せますし、取り付けるときはヘルメットの近くにシールドを持っていくとマグネットに導かれるように正しい位置にはまります

別売のARS-3シールドもヘルメットには磁石でくっついていますが、もっとも軽いもので標準シールドの半分ほどの重量しかない分、非常に薄くできています。乱暴に外すとシールドが破損する恐れが。

走行中に片手で外せないわけではないですが、より丁寧な扱いが求められます。破損を防ぐためにも、着脱は停車してから安全に行いたいところです。

オプションパーツの「ARS-3」は選手用スペシャルシールド。標準付属シールドより約44%も軽い特別仕様だ Image: Kabuto

風が通りにくくてやや暑い

メリットと相反するのですが、シールドは一般的なアイウェアより顔を覆う面積が広く、ヘルメットとシームレスなデザインになっているため、風がシールド内に入りにくくなっています。

これは雨や風をよけたり、砂ぼこりや紫外線から目を守るという観点からは素晴らしいのですが、気温の高い時期は通常のヘルメットとアイウェアの組み合わせと比べてやや暑いと感じるのも事実です。

街乗りやロングライドで使うなら、信号での停車時や休憩時にこまめに汗をぬぐうなどしましょう。

シールド付きヘルメット、こんなふうに使ってます!

さて、僕ことライターアサノは、カブトのシールド付きエアロヘルメット『エアロ-R2』を主にシールドなしで普段使いしています。

普段はトンネルのある場所を走ったり上りを走ることもあり、シールドではなく着脱しやすいアイウェアを組み合わせています。

シールドは主にタイムトライアルレースに出場するときに使っています。同じエアロヘルメットでもシールドを付けた方が空力性能が高くなるという実験データをどこかで見たからです。

空力をよくすることが好記録に直結するタイムトライアルでは、小さなプラス要素を積み重ねていくマージナルゲインの考え方で少しでも有利に戦うため、シールド付きヘルメットは欠かせないと考えています。

極限まで絞り込んだシェルデザインで、直進時だけでなく横風や後方確認時の空気抵抗まで低減したエアロR-2 Image: Kabuto

軽量シールド+エアロヘルメットの組み合わせは、重量面でも意外に軽くできます。

先代のエアロ-R1を使っていた時には、手持ちのヘルメット+アイウェアの組み合わせでもっとも重量を軽くできた時期があり、ヒルクライムレースでも投入していました。

そのころ、乗鞍の年代別クラスでこの組み合わせを使って入賞したこともあります。

カブトのシールド対応モデル3選

シールド付き/シールド対応のヘルメットのバリエーションが豊富なジャパンブランドのKaubto(カブト)。レース志向の強いモデルだけでなく、普段使いにもピッタリなモデルまで用意されています。

空力性能重視ならコレ!『エアロ-R2』

ワイズロードで見る Image: Kabuto

東京五輪でメダルを獲得したトラック競技用モデルのテクノロジーを生かしたロード用ヘルメット『エアロ-R2』。マトリックス・パワータグやブリヂストンサイクリングにも供給されるレーシングモデルです。

安全性を確保しながらシェルをコンパクトにすることで空気抵抗を減らし、ヘルメット後部の空気の流れを整えるウェイクスタビライザーや、内部にエアトンネル構造を採用するなど、空力性能向上にまつわるテクノロジーが満載です。

「ウェイクスタビライザー」機構で、ショートテールながらロングテール同等の空気抵抗を実現 Image: Kabuto

着脱可能なエアパスプレートにより、ヘルメット内の頭髪による空気抵抗を低減する『エアトンネル』 Image: Kabuto

シールドはメガネの装着を想定したデザインを採用。標準装備のAR-5シールドのほか、より軽量なARS-3シールドにも対応しています。

AERO-R2
税込価格:25,300円

ARS-3 シールド(オプション)

Image: Kabuto

高コスパ&ガチすぎないルックスがちょうどいい『ヴィット』

ワイズロードで見る Image: Kabuto

『ヴィット』は、AR-5シールドを標準装備しながら1万6500円(税込)という価格が魅力。シールドを使う前提なら、このあと紹介する『レッツア・2』で必要なアイテムをそろえる場合よりも安価に手に入ります。

コンパクトなフォルムを追求し、装着時にヘルメットが目立ちにくいデザインも特徴。初めてヘルメットを選ぶ人にもおすすめです。

メガネの上からでもスマート Image: Kabuto

こちらもメガネを装着することを想定したシールド設計で、別売のARS-3シールドにも対応しています。

VITT
税込価格:16,500円

ARS-3 シールド(オプション)

Image: Kabuto

カジュアルもこなす万能タイプ『レッツア・2』

ワイズロードで見る Image: Kabuto

『レッツア・2』は、1万円台前半という手の届きやすい価格と、さまざまなシーンで使える万能さを実現した人気モデルです。最新モデルでシールド対応になりました。

ヴィットとの違いはMTBライドなどで使うバイザーに対応すること(シールドとの併用は不可)。

シールドは標準装備ではなく、専用のシールドアタッチメントを使って装着します。AR-5、ARS-3の両シールドに対応。(シールド・シールドアタッチメントともに別売)

REZZA-2
税込価格:11,880円

▼別売りオプション

シールドアタッチメント-01(REZZA-2専用)
税込価格:1,650円

AR-5シールド(ライトスモーク)
税込価格:3,300円

AR-5シールド(シルバーミラー)
税込価格:4,400円

ARS-3 シールド
税込価格:7,600〜12,100円

カブトのシールド付きヘルメットは、どのモデルもシールドがメガネを想定してデザインされているのが特徴です。

▼カブトのシールド付きヘルメットを一覧でチェック

商品名エアロ-R2ヴィットレッツア・2
特徴空力性能重視!
シールド標準装備ヘルメット
高コスパな
シールド標準装備ヘルメット
カジュアルもこなす万能タイプ
(シールドはオプション)
税込価格25,300円16,500円11,880円
ショップワイズロードオンライン
Amazon
楽天市場
Yahoo!ショッピング
ワイズロードオンライン
Amazon
楽天市場
Yahoo!ショッピング
ワイズロードオンライン
Amazon
楽天市場
Yahoo!ショッピング

街乗りモデルおすすめ2選【編集部ピックアップ】

カブト以外のヘルメットで、街乗り向けのシールド付きモデルを2つピックアップしました。

カスク・アーバンR

スーツやジャケットにもあわせられそうなカスクのアーバンR。丸みを帯びたシールドはUV防止機能に優れ、取り外しも可能です。

URBAN R
税込価格:28,600円

ウベックス・ラッシュバイザー

明るいミラーコーティングのバイザーがファッショナブルなアーバンヘルメットです。夜間の視認性を高めるリフレクターのストラップと、後頭部にはLEDライトが付属。

uvex rush visor
税込価格:23,100円

シールド付きヘルメットの快適さを体感してみて!

収納時はシールドを逆さにセットするとコンパクト

シールド付きヘルメットはガチ勢のためのものというわけではありません。

メガネサイクリストの場合、メガネと組み合わせて使えることが多く、女性にもメイク崩れが気になりにくいというメリットがあります。

最近はタウンユースにピッタリのアーバンヘルメットにもシールド付きのものが出てきているので、ヘルメット選びの選択肢に加えてみてはいかがでしょうか?


▼カブトのシールド付きヘルメットを一覧でチェック

商品名エアロ-R2ヴィットレッツア・2
特徴空力性能重視!
シールド標準装備ヘルメット
高コスパな
シールド標準装備ヘルメット
カジュアルもこなす万能タイプ
(シールドはオプション)
税込価格25,300円16,500円11,880円
ショップワイズロードオンライン
Amazon
楽天市場
Yahoo!ショッピング
ワイズロードオンライン
Amazon
楽天市場
Yahoo!ショッピング
ワイズロードオンライン
Amazon
楽天市場
Yahoo!ショッピング

Y’s Road オンライン アウトレットコーナー

あわせて読みたい!

アバター画像

WRITTEN BY浅野真則

自転車専門誌・WEBメディアで活動する自転車ライター。レース志向のガチ勢で、インプレやトレーニング系の記事だけでなく、カメラを担いで自ら被写体になりながら走り、原稿も書く“自作自演”の実走取材も得意。乗りたいバイクが青くないと新品でもわざわざ青く塗り直すほどの青好きで、もみあげの長い風貌から“青ゴルゴ”と呼ばれている。

他の記事も読む

pagetop